[12] 開咬
開咬(上顎前歯叢生・非抜歯)
治療前
治療中
治療後
治療の詳細
主訴 | 全部の歯で噛めるようにしたい。顎が歪んでいるのを治したい。 |
年齢・性別 | 26歳女性 |
症例問題点 | 上顎右側犬歯唇側転位・上顎左側犬歯埋伏・下顎前歯叢生 |
診断 | 前歯部の開咬を伴う、アングルⅠ級、骨格性Ⅰ級症例 |
治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置(リンガルブラケット矯正法→唇側からの矯正治療) 歯科矯正インプラントアンカースクリュー |
抜歯/非抜歯 部位 | 非抜歯 |
治療期間・治療回数 | 2年3か月・27回 |
総額 | 891,000円(税込) |
内訳 | トータルフィー |
治療の主な リスク・副作用 | 歯冠空隙(ブラックトライアングル)ができる可能性がある |
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用として
① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、 一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。 ② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。 ③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 ④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。 ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。 ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 ⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 ⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。 ⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。 ⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。 ⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。 ⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 ⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。 ⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。 ⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。 ⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。 また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。 ⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
症例解説
本患者さまは、過去に反対咬合の矯正治療を他院で受けられましたが、経過とともに、前歯が噛めず奥歯の一点でしか歯が当たらない状態となり、
来院されました。患者さんの本来の顎位でかみ合わせが安定するよう、インプラントアンカーを併用して咬合の再配列を行い、緊密な咬合を獲得しました。